おたくに関する噂

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テレビのニュース・アナが、だしぬけにおたくのことを喋りはじめた――

#5. 院試に合格しました

去る7月24日、東京外国語大学総合国際学研究科世界言語社会専攻言語文化コースの推薦入試に合格しました。もう一ヶ月半以上前ですね。

 

私が受験した時情報のなさに苦しんだので、こんなのでも院試に受かったというのをブログに残しておくことで後輩*1の不安を少しでも和らげられたらいいな~と思っています。これってどこまで書いていいんだろう。

まあ別に一般化できるような話でもないので、そういう読み物くらいの感覚で読んでもらえればと思います。あんまり参考にならないです。

 

プロフィール

  • 慶應義塾大学経済学部B4(院で専門を変更、学部では他学部のゼミで地域研究をやっています)
  • 中学からの内部進学なので大学受験は未経験
  • GPAは2台前半*2
  • 強迫性障害*3

 

受験校

東京外国語大学総合国際学研究科

一校しか受けませんでした。最終的に妥協してまで院行く意味ないなって思ってほぼ単願になってました。落ちてたら併願校探し再開してたかもしれませんが、多分秋まで落ちたら休学して就活をしているような気がします。まあこの話親にしたら怒鳴られましたが…(当たり前)

まあ受験を少し検討していた院の中でもここの推薦が一番早かったので併願していたとしてもここしか出願せずに終わっていましたね。

 

試験準備

院進を考え始めたのはB3の4月くらいで、まあかなり早い方だと思います。チュルク諸語への関心も当時からあり、院でチュルク諸語をやろうというのはこの時点で決めていました。

B3の8月~9月には東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で開催された北アゼルバイジャン語の言語研修に参加しました。ご存知の通りアゼルバイジャン語はチュルク諸語のひとつで、私がチュルク諸語に関心を持つきっかけとなった言語です。元はといえばこのブログも研修で身に付けた*4アゼルバイジャン語を忘れないために、という趣旨で始めたのでした。まあ最初の記事以外全部日本語なんですが...

この研修での経験が提出した研究テーマのとっかかりになりましたし、何より楽しかった。最高の夏でした。

しかし英語をちょろっとやったり言語学の入門書を読んだりしていただけであまり勉強しないまま半年以上経過し、気付いたら春休みになっていました。

B3 1月~3月

院進についてゼミの教授や院進した先輩に相談したりしました。まあ後は大学図書館に通って一般の勉強をしていました。結局一般を受ける前に受かってしまったので特に参考にならないと思いますが、英語の対策が苦しかったです。出題形式が大学院あるあるの和訳ではなく英語の長文+問題も英語で解答という形式だったのに加え、文章がほぼ黒塗りで大学に出向かないと見れなかったので本当に何をすればいいのかわからず一般的な院試英語対策の参考書(これとかこれとかこれ)や英作文の参考書で勉強していましたが、これが正しかったのかは結局一般を受けていないのでわかりません。

このあたりで自分が第一志望としていた東京外国語大学大学院の推薦入試の出願要件*5*6を満たしていることに気付き、まあ一回チャンス増えるし面接練習にもなるし受けない理由がないよな、と思い出願することを決めました。英断すぎる。

3月には研究室訪問に行きました。まだ研究テーマが定まっていないからと躊躇していたんですが、行きたいと少しでも思ったら研究室訪問しましょう。私の場合院試に直結する情報は得られませんでしたが、少なくとも研究室に関する情報は得ることができます。

あと、実はこの時もう一つ進学を検討していた大学院があったんですが、そこでは「カリキュラムがあなたに合っていないのでうちの院に進学することは勧めない」と直々に言われました。そこの教授の研究テーマ自体はかなり合っていたと感じていたのですが、このようなこともあるのでとりあえず話を聞くことはとても重要です。研究室だけじゃなくて大学院自体のカリキュラムも大事だということに私はここで気付きました。

B4 4月~5月

このあたりから強迫症状が酷くなり、勉強に大きな支障が出ていたので精神科に行き始め、強迫性障害の診断が付きました。あと周りがみんな進路決めてたんで本当に焦りました。

研究計画書をこのあたりから書き始めましたが、そもそもテーマが定まっておらず数回白紙に戻しました。テーマが定まりちゃんとした意味で「書き始めた」のは5月下旬あたりですね。なんとか地域研究の卒論の延長線上に置けるようなテーマが見つかったときは天啓かと思いました。このあたりではがむしゃらに関連する文献を図書館や図書館の契約するデータベースで探して読むの繰り返しでした。自分の大学を利用し尽くしましょう。

推薦入試の募集要項に研究計画書に沿った言語若しくは英語の検定試験*7のスコアを出せという旨の記述があったので、間に合うギリギリでTOEICを受けました。特にボーダーが示されているわけではないとはいえ、初受験な上にラストチャンスでめちゃくちゃ怖かったです。無用な不安に苦しむ羽目になり、時間の余裕もなくなってしまうので院試でもし必要なら今すぐ対策してとっとと受けましょう。

結果は850点でした。予想よりだいぶ良かったので自慢しようと思ってツイートしたら大学の同期が900点を取っており、自分のしょうもなさに悲しくなりました。まあこれだけあれば院試で不利になることはないんじゃないかと思います。

B4 6月

推薦入試の出願は6月の中旬だったので、研究計画書をなんとか書き上げ、ゼミの教授に推薦状をお願いしました。研究計画書の書き方なんかはいい本やいいサイトがいっぱいあるのでそっちを見てください。

外大が公開しているこれなんかがとても参考になると思います。研究計画書について直接書いたものではありませんが、このサイトの上にある「修士論文卒業論文を書く人のために」も大変参考になりました。

出願してからは一般の勉強に戻りましたが、受験票が届くまではちゃんと出願できてるか怖すぎてあまり集中できませんでした。

B4 7月

8日には一般入試受験者向けの院試説明会があり、研究計画を発表してアドバイスを貰ったり、また院試について質問する機会を得ることができました。この時は「この"終わり"の研究計画を人前で発表するのか…」と怯えきっていましたが、有益なアドバイスも貰えましたし、自分の研究計画を客観視することにも繋がったので行ってよかったです。下手に「自分はできないから」「恥をかくのではないか」みたいなことは思わずに、できなくてもいいから見せつけにいくという精神が大事です。

10日に推薦入試の書類選考の合格発表がありました。専攻が違う外部生でGPAも終わっていて研究計画書もひどかったのでまあここで落ちるだろと思っていたんですが何故か通っていました。

普通に書類落ちするものだと思ってたので二次の面接対策を一切しておらず、ここから急ぎで面接の対策に取り掛かりました。とはいえ面接対策で特に何をすればいいのかわからなかったので知り合いの院生に面接でどんなこと聞かれたかを聞いたり先行研究を読み直したりしていました。

 

試験当日

何聞かれたかを書いてもいいのかわからないので具体的には書きません。慶應のカスみたいな成績表についてもコメントされましたが、「ロシア語頑張ってるね~」と言われただけで専門科目や数学が終わり散らかしてることについては特に触れられませんでした。院の研究に関連してる科目がしっかり取れていれば良いということなのかもしれません。

根本を揺るがすような質問をされてしどろもどろになり、今回の面接で落ちたら一般で筆記が通ってもまた面接で落ちるんじゃないかと思ってしまい、かなり気が滅入りました。

さらに、試験が終わって数時間後くらいから「自分で気付いていないだけで面接でなにか無礼なことをやらかしたのではないか」ということを考え始め、ひたすら精神が擦り減りました。大学に確認の電話をかけなかった俺偉い。

(追記):Twitterの下書きを眺めてて思い出しましたが、面接には時計を持っていったほうがいいです。

 

合格発表前日

私はブルーアーカイブが大好きなので、前日はブルアカらいぶを見ていました。水着ウイの発表の時には流石に声出ちゃった。

丸メガネをかけると尚良いと思います。

これは水着ウイの丸メガネ差分

 

合格発表当日

当日の朝は普通に落ちたと思っていたのでTwitterで「落ちてるんだろ?早く殺してくれ」みたいなツイートを繰り返していました。院試当日の項にも書きましたが、「ここで面接落ちしたら一般でも面接落ちして終わりだ」と考えており、落ちたら破滅だと思っていたために精神状態は極めて悪く、吐き気が止まりませんでした。昨日はブルアカらいぶをあんなに楽しそうに見ていたのに…

 

 

そしていよいよ運命の時、午前10時。

私の番号はありました。

そしてTwitterの下書きにあったはつゆきさくらのキャプは無事ボツになりました*8

 

かくして私の院試は終わりました。とにかく自分がやれることを最大限やったのが功を奏したのかなと思います。少し早く院試が終わったことを有効活用しようと思っていたんですが、結局ダラダラと過ごしたまま一般入試の時期が近づいてきてしまいました。分野が学部と違いますし、語学力も4年間地域言語を専攻してきた外大生のように高いわけではないですが、どうにか残り少ない期間で差を縮められるように勉学に励みたいと思います。

*1:今後このようなことを試みる人がいるのかはわかりません

*2:中の下くらいだと思う

*3:受験期に診断がつきました

*4:実はB2の時にかじっていたのは内緒

*5:出願要件に「内部生であること」が書かれていませんでした。詳しい要件は大学のページを見てください

*6:細かい話をすれば、当時見ていたのは前年の募集要項だったので、今考えてみるとそもそも同じ形式の推薦入試があるかどうかはわからなかったのですが…

*7:特に指定はなく、TOEICTOEFL・IELTSが例として挙げられていました

*8:番号ないよみたいなやつです